夕空ブログ

なんとか生きていく

最低賃金

 最低賃金を引き上げるらしいですね

 これはこれで良いことだと思います。

 ただ、それをするなら同時に既存の労働者の時給も最低でも30円上げないと、今までどおりしわ寄せが既存の非正規労働者にいってしまうだけだと思います。

 例えば、私は今の職場に勤めて10年なんですが、10年で時給100円しか上がってません。

 一応、一部上場企業なんですけどね。

 10年の間に消費税は2度上がり、最低賃金の改正もありましたが、全くと言って良いほど賃金が上がってません。

 全ての人ではないけど、使用者・経営者は一度その企業に勤めはじめた非正規労働者のことを「賃金をはじめ労働条件を改善しないでもよい存在」という認識になっているのではないかと思います。

 多分、労働条件が上がっていれば正規雇用と非正規雇用の問題もすこしは少なくなると思います。

 例えば、非正規だろうがしっかり給与が上がっている企業なら、非正規労働者の抱く不満も少ないでしょう。

 ではなぜ「非正規労働者は給与など労働条件を良くしないでよい存在だ」と思えるのか?これが私には不思議に思えます。

 非正規なり外国人労働者なり異教徒なり、そういう身分的な差異を社会は必ず欲するものではないか、と思ってしまいます。

 どこか無条件に優位になれるものを作るために、無条件に低位なものを作ろうとしてしまうものなんでしょうか。

  人間もまたその集団も、いやそれだけではないか、全てがそうなのかもしれないですね。