夕空ブログ

なんとか生きていく

made in japan

 私は今、食品製造の工場で働いていますが、 最近内部リークにより飲食店の衛生管理が話題となっています。

 

 私も勤め始めた当初は、衛生面の杜撰さにまず驚きました。

 ただそれもしょうがないのかな、という考えも今は持っています。

 それは昨今の経営者は利益の追求に努めていて、それ以外のことにはなるべく資本を割きたくないというのが大きいのではないかと思います。

 自分の勤めている食品工場でも製造の効率化に関してはそれなりの投資をするけれど、こと衛生に関しては意識も低く予算をあまりかけてないと思います。

 経営陣の意識が変わらないかぎり従業員の衛生面でのレベルは上がるわけないだろうと思います。

 勿論、表向きは衛生面がどうでもいいなんてことは言わないし、お客様に安全な製品を提供することを重要視してるみたいな事を掲げているでしょうが、実際は売り上げや利益が一番で衛生などはバレずに自社に損失さえなければどうでもよいと考えていると思います。

 利益第一主義的な経営をしてる限り、まず利益がないといけないし、衛生的なのを売りにするのも特に日本だと難しいのでなはいでしょうか。

 個人的には生活に根差したものは、利益を度外視してでも守らなくてはいけないものがあると思ってますし、そういった物差しには国がある程度介入すべきだと思います。

  またしかしながら、全体的な意識として、あまりに衛生的にうるさくなるのも考えものだと考えています。

 過剰な清潔さというのは、自分の首を絞めてしまうのではないでしょうか。

 昔小学生の頃、飼育係で近所のスーパーに野菜の余りをもらいに行きましたが、ナメクジや虫がいっぱい付いていました。

 勤め先の工場も古い工場なので、虫はたくさんいます。

 古い建物なら大体どこも虫など入ってくるのではないでしょうか。

 ただ勤めてしばらくして思ったのは、虫もつかない食材のほうが恐ろしいということです。

 普通に考えたら人間が食べるものなら虫だって食べるはずですが、虫も寄らない食べ物のほうがこわいです。

 そういうものなのであまり消費者側が過剰に反応すると、多分殺虫剤を使いまくるようになるだけだと思います。

 

 私は最近日本製という言葉にかつて抱いていたような信頼というのが無くなってきました。

 それは日本の企業も公的機関も、私は信頼しなくなってきたということです。

 これは国民としては哀しいことだと思います。

 私が変わるべきか、国が変わるべきか、どちらが正しい方向に向かっているのかわかりません。